Zetta(ゼタ)
キャッシュレス化が進み、財布の在り方が問われる現代。それでもなお、私たちが「革財布」に惹かれてやまない理由は何でしょうか。それはきっと、機能を超えた「育てる喜び」があるからに他なりません。
今回、筆者が注目したのは、知る人ぞ知るレザーブランド「Zetta(ゼタ)」。 一見するとミニマルで端正なこの財布、実は「経年変化(エイジング)の振り幅」において、他を圧倒するポテンシャルを秘めています。
大の大人が夢中になるZettaの経年変化の秘密に迫ります。
ちなみに豊富なカラー展開もZettaのポイント。選ぶ楽しさがあり、もちろん色によって経年変化は違います。「この色はどんな変化をするだろう..」と想像するだけでもワクワクしますよね。
| プエブロレザーって?
Zettaのプエブロレザーを生み出しているのは、イタリア・トスカーナ州にある名門タンナー「バダラッシ・カルロ社」。
1000年以上の歴史を持つ伝統的な「バケッタ製法」を現代に蘇らせたことで知られる、生粋の職人集団です。
彼らが作り出したプエブロは、通常の革とは一線を画す仕上げが施されています。 なんと、植物タンニンで鞣(なめ)した牛革の表面を、真鍮(しんちゅう)のブラシでわざと毛羽立たせているのです。
このあえて傷をつけるような荒々しい加工こそが、唯一無二のアンティークな風合いを生み出しています。
| この"ザラザラ"がたまらない
表面は光沢が控えめで、触れると少しざらつきさえ感じるほどマットな質感。しかし、これこそがZettaの自信の表れなのです。
過度な加工でごまかさない、革本来のすっぴんの表情。 たっぷりとオイルを染み込ませたこの革は、あなたの掌(てのひら)の熱と摩擦によって、眠っていた艶(つや)を少しずつ、しかし確実に目覚めさせていきます。
「最初は少し硬い。でも、明日には今日より馴染んでいる」 そんな毎日の変化を楽しめる男性にこそ、この財布は相応しいのです。
| 大人が夢中になるエイジング過程
数ヶ月で徐々に変化を実感できてくると思います。数あるレザーの中でも経年変化の振り幅が大きい点が、大人を夢中にさせる最大の要因です。
(※このワクワクを大切にしたいので、当記事では経年変化後の画像はあえて控えさせていただきいます)
ポケットに入れて持ち運ぶ際の擦れ、会計時の開閉、日々の手脂。それらすべてが、革にとって最高のメンテナンスとなります。
色味の変化:
淡い色合いは深みが増し濃い色へ。暗い色はより暗く、漆黒の輝きへ。
質感の変化:
角が取れ、プエブロレザー特有の起毛感もペタッとなくなり、吸いつくようなしっとりとした手触りへ。
特筆すべきは、「傷さえもデザインになる」という点です。
Zettaの採用するプエブロレザーは、多少の爪傷なら指で撫でるだけでオイルが移動し、馴染んで消えていきます。消えない深い傷もまた、光沢の中に溶け込み、あなたが生きてきた時間の「年輪」として、ヴィンテージデニムのような渋い表情を作り出します。
| 世界に一つだけの財布に
ステッチ(縫製)は極限までシンプルに。金具は目立たないように。
すべては、「主役である革の経年変化を邪魔しないため」。
スーツや鞄のポケットから取り出した瞬間、照明を受けて鈍く光るその財布は、ブランドロゴを主張せずとも「良いものを使っている」という無言の説得力を放ちます。ビジネスシーンにおいて、これほど頼もしい相棒はいません。
Zettaの財布は、購入した瞬間がピークではありません。手に入れた瞬間は、まだ産まれたばかりの「赤ちゃん」なのです。
これから先の1年、3年、5年、10年…。あなたが使い込み、共に歳を重ねることで、世界に一つだけの財布へと完成していきます。
「次の財布は、何年使えるだろうか?」 そう考えるなら、一度Zettaを手に取ってみてください。 これから始まる長いレザー・ジャーニー(革の旅)は、あなたの日常に、大人の余裕と深みを与えてくれるはずです。
